ホラー漫画おすすめ最強人気ランキングベスト50|ミステリー系 サスペンス系 パニック系 正統派ホラー 楽天

おすすめのホラー漫画を人気ランキングにてご紹介。amazonや楽天通販などで安いweb購入が出来る漫画タイトルが多数。実話を元にしたあるあるな恐怖ストーリーや背筋が凍るような怖い話、続きが気になる面白い作品まで、厳選50作品が豊富にラインナップ。暑い夏にもゾクゾクするような、お気に入りの作品が見つかります。蒸し暑い季節や夏の暑い日、背筋をゾクッとさせたい時に読みたいホラー漫画。アニメ化・映画化・ドラマ化された人気作品、ミステリー系・サスペンス系・パニック系・正統派ホラーまで、たくさんのジャンルの中から上位人気ランキング作品をチェックしてみましょう。

 

Contents

【ホラー漫画おすすめ最強人気ランキングベスト50|ミステリー系 サスペンス系 パニック系 正統派ホラー 楽天】

思わず背筋がゾッとするような、真夏にぴったりのホラー漫画をご紹介していきます。トラウマ作品などもお気に入りの1冊を探してみましょう。

 

50位:彼岸島 松本光司

彼岸島 (ヤンマガKCスペシャル)

・出版社:講談社

・巻数:全33巻

《吸血鬼サバイバルホラー》

行方不明になった兄への不安を募らせる大学生・宮本明の前に、兄の居場所を知っているという美女が現れる。そして明と親友たちは、入ったら二度と出られない吸血鬼に支配された彼岸島で、吸血鬼との闘いを繰り広げることになる…というストーリー。全33巻という大作ですが、続編の「彼岸島 最後の47日間」が全16巻。現在は「彼岸島 48日語…」が連載中という、大長編へと変化しています。相当の覚悟がなければ、読むことはおすすめできません。王道のサバイバルホラーに、吸血鬼の存在と、恐ろしい拷問のような展開、吸血鬼になりそこねた怪物も出てきて、息つく暇もない展開のオンパレードです。そして、仲間たちの死を乗り越えたり、訓練を積んだ明と吸血鬼とのバトル展開も。長く続くサバイバルホラーがお好きな方には向いている作品でしょう。

 

 

49位:アイアムアヒーロー 花沢健吾

アイアムアヒーロー (ビッグコミックス)

・出版社:小学館

・巻数:全22巻

《日本のゾンビコミック》

ZQNという謎の感染病が蔓延し、ゾンビだらけになった日本で生き残ろうとする漫画家の鈴木英雄と、仲間たちの姿を描いたサバイバルホラー。大泉洋主演で日本を舞台にしたゾンビ映画にもなり、話題を呼んだ作品です。しかし、全22巻という長さから手を出しにくく、22巻だけ価格が上がっているのも欠点。ゾンビやサバイバルホラーもの好きな方、著者の花沢健吾ファンなら読んでおきたい作品になっています。

 

 

48位:後遺症ラジオ 中山昌亮

後遺症ラジオ (シリウスKC)

・出版社:講談社

・巻数:既5巻

《「不安の種」の著者の新シリーズ》

「不安の種」「不安の種+」で有名になった、中山昌亮の最新作。「不安の種」よりも1話1話が短く、一瞬で終わってしまうストーリー。話の間に謎の歌が挟まれているのですが、意味がよくわからなくて、薄気味悪さを煽ります。つながりが無いように思える1話完結のオムニバスストーリーですが、怪異に遭った直後の姿が別の話で描かれていたり、未来の姿が描かれているなど、細部にまで凝った展開です。しかし、すぐに終わってしまう話ばかりなので、余韻すら残りません。「不安の種」の、気持ち悪い独特な世界観は健在なので、「不安の種」が怖くて読めなかった、という方にはおすすめです。

 

 

47位:魔法少女・オブ・ジ・エンド 佐藤健太郎

魔法少女・オブ・ジ・エンド (少年チャンピオン・コミックス)

・出版社:秋田書店

・巻数:既16巻

《不条理スプラッターホラー》

突然現れた魔法少女の襲撃により、殺された人々は魔法少女になってよみがえって街はパニック状態に。生き残った高校生の貴衣、幼馴染のつくねたちは、大事件の裏に潜む存在を知っていく…というストーリー。ゾンビを魔法少女に置き換えただけのグロテスクな作品に見えるのですが、巻を追うごとにSF要素が強まっていきます。伏線も多く張ってあり、謎が謎を呼ぶ面白い作品です。しかし、簡単に登場人物が死んでしまったり、グロテスクな描写の多さは読む側を選んでしまいます。ストーリー展開のスピードが遅く、壮大なSFホラーになっていくので、根気が必要です。

 

 

46位:師匠シリーズ ウニ 片山愁

師匠シリーズ (ヤングキングコミックス)

・出版社:少年画報社

・巻数:既5巻

《ネット発の「師匠シリーズ」》

ネットの大型掲示板「洒落怖スレ」から始まり、小説化もされた作品のコミック版。オカルト好きな主人公・ウニが、大学の先輩でもあるオカルト道の師匠に巻き込まれ、怪異の存在に気付かされていくストーリー。ネットのオカルトフォーラムで偶然出会った、予知能力を持つ師匠の彼女、ハンドルネーム京介さんという女性なども加わり、主人公の毎日はオカルトまみれになっていく…まだネット上で読める話が多く、原作と一緒に読むこともできる作品です。原作を読んでなくても楽しめますが、漫画のイラストだけでは表現できていない部分が多いため、原作と一緒に読むことをおすすめします。

 

 

45位:切子 本田真吾

切子 (ニチブンコミックス)

・出版社:日本文芸社

・巻数:全1巻

《事故で死んだ切子の復讐》

卒業後、廃校になった中学校で17年ぶりに再会した同級生6人。事故で死んだ中学時代のアイドル、切子に思いを馳せているうちに、仲間が殺されていく。そして良介は、切子の本当の姿に気が付くのだが…いじめの代償を支払う男女の姿を描いたショッキングホラー。主人公・良介の記憶の改ざんが酷く、思い出の切子の姿と、本当の切子の姿の差にショックを受けるでしょう。同窓会に呼び出した人物を探し、仲間を疑いながらも、不気味な切子に殺される姿にはどこかスっとさせられます。しかし、現れた切子が一体何だったのかわからず、モヤモヤさせられるストーリーです。

 

 

44位:悪霊使い 新・学校の怪談 ワタナベチヒロ

悪霊使い 新・学校の怪談 (ぶんか社コミックス)

・出版社:ぶんか社

・巻数:全3巻

《翠・杏・桜の3人組が怪奇現象に立ち向かう!》

タロット占いをしている祖母を持つ明るい杏、霊能力者の母を持つ強気な桜、ミステリアスな転校生、翠の中学生3人は、心霊スポットから協力して脱出したのをきっかけに親しくなる。しかし翠には、呪われた闇の力が備わっていて…というストーリー。それぞれのポジションがしっかりしていて、学園ドラマを思い出させるような展開です。しかし、怖いシーンはしっかり怖く、グロテスクな描写もあります。杏の祖母、梅バァの見た目も強烈。グロテスクな描写と、起承転結がはっきりしすぎているストーリーは人を選びますが、女の子の友情も良いと思える作品です。

 

 

43位:眼球綺譚 児嶋都・綾辻行人

眼球綺譚 ―COMICS― (角川文庫)

・出版社:角川グループパブリッシング

・巻数:全1巻

《綾辻行人の怪奇短編集のコミカライズ版》

ミステリー小説家でもある綾辻行人の怪奇幻想短編集「眼球奇譚」を原作に、マンガ家の児嶋都がコミック化。「再生」・「特別料理」・「眼球奇譚」・「鉄橋」・「最後の記憶」と、綾辻行人がコミック版のために書き下ろした「人間じゃない」も収録されています。楳図かずおを連想させる細い線で描かれたイラストは、怖いのに悲しいストーリーにぴったりです。しかし、序盤から残酷描写があり、苦手な方にはおすすめできません。

 

 

42位:暗い廊下とうしろの玄関 押切蓮介

暗い廊下とうしろの玄関 (幽COMICS)

・出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー

・巻数:全1巻

《本人の体験談も収録!》

怪談好きで知られる著者・押切蓮介の実体験も加えた、1話完結のオムニバスホラー。押切ワールドと呼ばれる世界観が展開されていて、心霊スポットにいる幽霊側から見たストーリーもあります。まるでギャグのような作品も収録されているので、実話怪談系ホラーが苦手な方にもおすすめです。しかし脚色が効きすぎていて、実話怪談系ホラーとしては楽しめない作品もチラホラ。1話の内容の濃さも薄く、物足りなさを感じるかもしれません。

 

 

41位:フロイトシュテインの双子 うぐいす祥子

フロイトシュテインの双子 (ヤングジャンプコミックス)

・出版社:集英社

・巻数:全1巻

《黒魔術好きな双子のおもちゃ、家庭教師桜井の運命は…》

うぐいす祥子名義で「闇夜に遊ぶな子供たち」を発表し、ひよどり祥子に名前を変えて「死人の声をきくがよい」を発表し続けている著者が、再びうぐいす祥子名義で発表した短編集。双子の兄妹の家庭教師のバイトを引き受けた、大学生の桜井。しかし可愛らしい見た目の双子は黒魔術に傾倒していて、桜井を実験台にしようと目論む。双子と桜井の関係を描いた表題作と、「森の中の家」・「とむらいバレンタイン」・「星空パルス」・「恋の神様」を収録しています。控え目にはなりましたが、グロテスク描写の多さは健在。しかし黒魔術は有名なものを使っていて、オカルトマニア層だけでなく、ホラー漫画好きにも楽しめるよう工夫されています。

 

 

40位:世界鬼 岡部閏

世界鬼 (裏少年サンデーコミックス)

・出版社:小学館

・巻数:全11巻

《精神崩壊SFサバイバルホラー》

親戚の家で虐待を受けながら母親を待ち続けるあづまは、異世界に呼ばれる。チェシャ鬼からアリスと呼ばれ、仲間のアリスたちと世界鬼を倒したあづまだったが、その影響は現実世界にも響いていて…無垢ゆえの狂気を抱えたあづまと、仲間のアリスたちが世界を救うために戦い始めるというストーリー。まともな人間が登場せず、異様な雰囲気を醸し出しているサバイバルホラー。あづまと一緒に戦うメンバーも、元傭兵の受刑囚だったり、妊娠中の少女だったり、他人に依存しなければ生きられない女性や、ひねくれた編集者だったりします。そしてそれぞれが精神的に危ういという、サイコホラーの一面も。SFやサバイバルホラーに飽きた方に、おすすめです。

 

 

39位:赤い妹 外薗昌也

赤い妹 (バンブーコミックス マーブルセレクト)

・出版社:竹書房

・巻数:全1巻

《不条理ホラーの短編集》

外薗昌也の実話怪談系ホラー短編集。表題作「赤い妹」は、著者本人の体験談をもとにしていて、嫌な後味の悪さが残ります。収録されているのは「赤い妹」・「いわくあり」・「死者といっしょ」・「mob(群衆)」・「イノセント」の5話。多く出回っていて、ホラー漫画好きの方なら“なんとなく知っている”というという内容ばかりなのが欠点。あまりホラー漫画を読まない方は、後味が悪い恐怖を、存分に味わうことができるでしょう。

 

 

38位:漂流教室 楳図かずお

漂流教室 (小学館文庫)

・出版社:小学館

・巻数:全11巻

《小学生のサバイバルホラー》

小学校ごと異世界に飛ばされ、そこで生きていくしかなくなった子供たちの戦いを描いた、SFサバイバルホラー。正気を保っていられなくなった登場人物がヒステリックになる様子や、突然現れる謎の怪物など、ハラハラドキドキさせられる展開です。涙なくしては読めない部分もあり、楳図かずおファンなら手元に置いておきたい作品です。一方で、サバイバルホラーをテーマにした漫画が多く発売されていて、似た感じの作品が多く発売されてもいます。後味の悪さだけを求める方には、向かない作品でしょう。

 

 

37位:都市伝説 蘇る殺人鬼 亜月亮

都市伝説 ―蘇る殺人鬼― (マーガレットコミックスDIGITAL)

・出版社:集英社

・巻数:全9巻

《少女マンガで描かれる都市伝説!》

有名な都市伝説の数々を、少女漫画で描いた珍しい作品。しっかりと怖い話、後味が悪い話もありますが、救いが残されているものもあります。表題作の「蘇る殺人鬼」は、友人が出した心理テストで殺人鬼の素質があると言われた三輝と、恋人の聖美の周囲でおかしな現象が起こるようになり、不気味な女性が、三輝は殺人鬼の生まれ変わりだと告げてくる…というストーリー。他の巻には、紫の鏡や、口裂け女といった有名都市伝説が登場。都市伝説や、日常に潜むちょっとした怖さが好きな方にはおすすめです。

 

 

36位:インソムニア 外薗昌也

インソムニア (電撃ジャパンコミックス)

・出版社:アスキー・メディアワークス

・巻数:全2巻

《眠れなくなりそうなホラー短編集》

「犬神」「エマージング」などを手がけた外薗昌也の、「赤い妹」に続くホラー短編集。「カイタラシヌ」「染み」「増殖」「敗北」「自分検索」「赤い妹事件」「家で…」「家で…その後」「来訪者」「終電」の10話と、特別読切の2話を収録した1巻。そして2巻では「髪」「待っている者」「押し入れ」「神社」「夜の子供たち」「痕跡」「イッタノニ…」「サイン」「女」「悪魔っ子」の10話が収録されています。怖くて不気味なのに、なぜかクセになる不思議な作品です。長編が苦手な方や、実話怪談系ホラーがお好きな方におすすめ。

 

 

35位:口寄せ蓮治捕物帖 黄島点心

口寄せ蓮治捕物帖 (バンブーコミックス)

・出版社:竹書房

・巻数:全1巻

《口寄せオウム蓮治とウクレレ少年ネンジの物語》

ウクレレを持つ少年・ネンジと、喋ることができて口寄せまでできるオウム・蓮治。ネンジと蓮治は、ネンジの父を探して旅をしながら、出会った人々の前で口寄せをして、さまざまなトラブルを起こしていく…というストーリー。オウムに口寄せをさせるという、突拍子もない設定が面白いですが、勝手に口寄せをしてトラブルを起こす姿も独特です。1話ごとの後味は悪いのですが、それすら納得させるという独特の雰囲気を持った作品。残念なのは、旅はまだ続くと思わせる終わり方で、宙ぶらりんになった印象が否めません。普通のホラー漫画に飽きて、変わり種の作品を読みたいという方におすすめです。

 

 

34位:りんたとさじ オガツカヅオ

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス りんたとさじ (ソノラマコミックス 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

・出版社:朝日新聞出版

・巻数:全1巻

《怪異に遭遇し続けるカップル、りんたとさじ》

行く先々で怪異に巻き込まれる、眼鏡をかけた青年りんたと、明るい恋人のさじの姿を描いたホラー漫画です。りんたとさじはストーリーテラー的な役割で、基本的に1話完結型のストーリー。しかしこの漫画は、幽霊の怖さ、怪異の恐ろしさだけでなく、生理的な気持ち悪さも表現しています。この作品がデビュー作とは思えないほど、絵のタッチやストーリー展開が綺麗。けれど、生理的嫌悪感を誘う怖さや、グロテスクな描写は、見る側を選んでしまうでしょう。どんなホラー漫画も大好き、という方にはおすすめです。

 

 

33位:鬼談百景 漆原ミチ・小野不由美

鬼談百景 (幽COMICS)

・出版社:KADOKAWA/角川書店

・巻数:全1巻

《映画「残穢」の前日譚コミック》

竹内結子主演で映画化された「残穢」の、前日譚にあたる実話怪談系ホラー小説「鬼談百景」のコミック版。「お気に入り」「マリオネット」「海へ還る」「白い画布」「増える階段」「壁地下」「給水塔」「さずかりもの」「どろぼう」「欄間」「落ちる」「透明猫」「花簾」の13作品が収録されています。「残穢」とつながっている作品もあり、13話の中から、竹内結子のナレーション付きで映像化された話も。映画「残穢」を深くまで楽しみたい方には、特におすすめです。実話怪談をもとにしているので、すっきりしない後味の悪さも堪能できちゃいます。

 

 

32位:押入れの少年 みもり・高橋葉介

押入れの少年 (プリンセス・コミックス) (プリンセスコミックス)

・出版社:秋田書店

・巻数:既3巻

《引っ越した家の押入れから少年が…?》

作画を高橋葉介ファンの漫画家・みもり、原作を高橋葉介が担当したコラボ漫画。両親が行方不明になり、祖母の家に身を寄せることになった主人公・みことは、押入れに住んでいる奇妙な少年・サトルと出会い、不思議な体験をするようになります。サトルは何者なのか、みことの両親はどこへ消えたのか、続きが気になる作品です。まだ2巻までしか発売されておらず、続編がなかなか発表されないのが残念。グロテスクな描写は無く、ダークファンタジー色が強いので、怖いホラー漫画が苦手な方にもおすすめの作品になっています。

 

 

31位:罪の花束 ワタナベチヒロ

罪の花束 (ホラーM)

・出版社:ぶんか社

・巻数:全1巻

《子供たちが起こす猟奇事件》

死への興味に憑りつかれた少年は、自分だけの神様を作り、小動物を手にかけ始める。学校裏サイトに夢中になった少女、優秀な姉と言いなりの妹の間に起こった悲劇。母と旅をする少年、虐待を受ける少女と完全犯罪を夢見る少年、それぞれの子供たちが起こす事件を描いた、サイコホラー漫画。1話完結のオムニバスストーリーで、1話目は、日本を震撼させた少年犯罪をモチーフにしたような内容です。グロテスクな描写も多く、無邪気な子供だからこその残酷さも表現されています。近くにいる子供たちは大丈夫なのか、行動がおかしい親はいないか、不安にさせられる1冊。

 

 

30位:高橋葉介セレクション 夢幻外伝 高橋葉介

高橋葉介セレクション 夢幻外伝 (あさひコミックス)

・出版社:朝日新聞出版

・巻数:全2巻

《ダークファンタジー・夢幻紳士の短編集》

昭和初期を舞台に、超能力を持つ黒づくめの美青年探偵・夢幻魔実也が怪異に遭遇していく様子を描いたホラーマンガ。ダークファンタジー色が強く、グロテスクな描写もほとんどないので、怖いものが苦手な方にもおすすめです。90年代に書かれた作品ばかりですが、時代の差を感じさせるようなこともありません。夢幻魔実也が関わるという以外は、1話完結で進んでいくストーリーなので、読みやすい作品。上下2巻のみの発売ですが、他にも魔実也が活躍する「夢幻紳士」シリーズの単行本は売っているので、気に入ったら読んでみることをおすすめします。

 

 

29位:魍魎の匣 志水アキ・京極夏彦

魍魎の匣 (怪COMIC)

・出版社:角川書店

・巻数:全5巻

《京極夏彦の小説をコミカライズ!》

映画化もされた、京極夏彦原作のホラーミステリー小説「魍魎の匣」を原作にした漫画。匣がらみの仕事に行き詰まった探偵の榎木津、刑事の木場、作家の関口は、友人の京極堂を訪ねる。憑物落しを得意とする京極堂は、3人が関わる事件は同じ匣につながると気付き、事件解決に手を貸すが…というストーリー。ミステリー小説の漫画化は、作品の雰囲気や謎解きの緊張感を壊すことも多いのですが、これは成功作品です。イラストが綺麗で、原作のイメージを損なわない程度のデフォルメもされています。原作を読んでいない方にも、読み込んだファンの方にもおすすめ。

 

 

28位:【閲覧注異】阿鬼乱太・DAY WALKER

【閲覧注異】 ―グラフィック・ドキュメント (ヤングチャンピオンコミックス)

・出版社:秋田書店

・巻数:全3巻

《本当にありそうなリアル感にドキドキ》

新人編集者のキドコロは、怪奇現象や都市伝説の真相を解明してレポートにまとめる仕事を担当することに。そして編集部に寄せられた相談メールなどから、相談者本人に会って話を聞き、実物の写真を収めて「閲覧注異」が作られていく…というストーリー。写真とイラストで作り上げられた作品は、本当にありそう、という怖さを演出しています。怪異や都市伝説も、ネットで調べれば誰でもわかるものから、ファミコン全盛期の90年代まで遡ったりと、幅広い層の心を鷲掴みに。昔流行した都市伝説を思い出して懐かしい気分にもなれるでしょう。

 

 

27位:ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 竜騎士07・鈴羅木かりん

ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

・出版社:スクウェア・エニックス

・巻数:全1巻

《考えさせられるアフターストーリー》

人気ホラーミステリーゲーム「ひぐらしのなく頃に」の、アフターストーリーのコミック版。雛見沢村での惨劇が起こらない、誰もが幸せな世界へと飛ばされた古手梨花。しかし、幸せに暮らしたことで、友人たちはまるで別人のようになっていて、梨花は試練に晒されることになる…というストーリー。「ひぐらしのなく頃に解」ですべての謎が解き明かされていて、残酷描写もほとんど描かれていません。しかし、シリーズの完結編としては読んでおきたい1冊です。特に、シリーズを読み続けたファンにおすすめします。

 

 

26位:ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 竜騎士07・鈴羅木かりん

ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

・出版社:スクウェア・エニックス

・巻数:全8巻

《「ひぐらしのなく頃に」の答えがここに!》

人気ホラーミステリーゲーム「ひぐらしのなく頃に」をもとにしたコミック版の解答編。「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」の答えが、「ひぐらしのなく頃に解」シリーズの「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃子編」ですべて明らかになります。「ひぐらしのなく頃に解」シリーズの方が巻数が多く、「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」はそれぞれ全4巻ずつ。「祭囃子編」は全8巻あり、謎をすべて明らかにするには骨が折れるでしょう。映像化作品やゲーム、前シリーズを読破したファンの方にだけおすすめしたいシリーズです。

 

 

25位:ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 竜騎士07・鈴羅木かりん

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 (デジタル版ガンガンコミックス)

・出版社:スクウェア・エニックス

・巻数:全2巻

《人気ホラーゲームのコミック版》

同人ゲームから人気に火が付き、映画やドラマ、アニメ化もされた「ひぐらしのなく頃に」シリーズのコミック版。古い因習が残る雛見沢村で起こる、連続怪死事件とオヤシロ様の祟りの恐怖の始まりを描いた作品です。謎を出題する「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」と、謎の答えを解き明かす「ひぐらしのなく頃に解」シリーズに分かれていて、すべてを読むと謎が解けるという凝った展開になっています。出題編だけでも、「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」それぞれ全2巻ずつ揃えなければならず、解答編も揃えることを考えると、手を出しずらいシリーズです。また、残酷描写も多く描かれていて、ゲームや映像化作品で興味を持った方にしかおすすめできません。

 

 

24位:火閻魔人 鬼払い 奥瀬サキ

火閻魔人 -鬼払い- (ガムコミックスプラス)

・出版社:ワニブックス

・巻数:既2巻

《25年越しのセルフリメイク版!》

カルト的人気を誇るマンガ家、奥瀬サキが、未完のデビュー作を自分の手でリメイクした作品。別名“火炎魔人”と呼ばれる鬼払いの桃源津那美が、吸血鬼の少女エル、傍見家の当主・綾之助と共に、火種を使って鬼を消していく…というストーリー。リメイク版のオリジナルキャラクター、吸血鬼エルや、小田原ツインテール、綾之助の妹・呱々が登場し、新しい世界観を広げています。昔からのファンだけでなく、オリジナルを知らない方にもおすすめです。しかし説明が長く、文字も小さいので、読むのに疲れてしまう可能性アリ。人が闇に囚われて鬼になる描写や、過去に因縁があるという座敷童子との戦いの伏線が組まれているので、興味を引くキーワードがあったら読んでみることをおすすめします。

 

 

23位:東京喰種トーキョーグール:re 石田スイ

東京喰種トーキョーグール:re (ヤングジャンプコミックス)

・出版社::集英社

・巻数:既13巻

《喰種(グール)の敵CCG視点の東京喰種、続編》

前作のラストから数年後。喰種を取り締まる組織CCGでは、主人公・佐々木琲世を中心に、人体実験によって喰種の細胞を埋め込まれた捜査官「クインクス」が生み出され、喰種たちと戦い始める…というストーリー。前作では敵だったCCG側の視点で進むストーリーと、前作で金木を失い、さまざまな思惑を抱えて生きる喰種たちの姿が繊細に描かれています。前作同様にグロテスクな描写が多く、完全な続編でもあるため、「東京喰種」が苦手だった方にはおすすめできません。また、登場人物もがらりと変わっているので、続編としての世界観に入り込めない可能性もあります。

 

 

22位:東京喰種トーキョーグール 石田スイ

東京喰種 ―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)

・出版社:集英社

・巻数:全14巻

《ある日突然、喰種となった主人公の運命》

人間に紛れ、人間を食べる怪物・喰種(グール)。事故に遭い、喰種の臓器を移植されてしまった主人公・金木は、喰種として生きていくことになってしまう…というストーリー。アニメ化され、映画化も予定されている大人気シリーズです。ストーリーが展開していくスピード、喰種の戦闘シーン、多種多様な喰種と人間の喰種を駆逐する組織CCGのキャラクターも際立っていて、人気があるのに十分納得できる作品。しかし、グロテスクな描写も多く、綺麗なイラストを書く著者だからこその欠点になっています。苦手な方には、おすすめできません。

 

 

21位:黒街 小池ノクト

黒街 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)

・出版社:秋田書店

・巻数:全3巻

《黒街でのシュールな日常を描いたホラーコメディ》

引きこもりの高校生・幸一と、バイトで生活費を稼ぐ父、オカルト好きのマスク少女・小早川の3人が、ゾンビや悪霊、怪異が多発する黒街で生きるというホラーコメディ漫画。幸一の祖父が経営している温泉は悪霊だらけ、生活費を稼ぐために怪異に襲われながらもバイトを転々とする幸一の父、マスクを決して外さない邪神部長の小早川など、灰汁の強いキャラクターばかり。まともなのが主人公だけという、異様な設定です。表紙のインパクトとは違い、中身はシュールなコメディ。しかし、イラストは怖くてグロテスクな描写もあり、ストーリーはシュールなホラーコメディという点で、読む側を選んでしまいます。

 

 

20位:黒異本 外薗昌也・高港基資

黒異本 (バンブーコミックス)

・出版社:竹書房

・巻数:全1巻

《ホラー漫画家・高港基資と外薗昌也のコラボ作品》

マンガ家でもある外薗昌也の実話怪談集「黒異本」を原作に、高港基資がイラストを担当した実話怪談系ホラーマンガ。オムニバスの短編集で、「独居死」「赤鬼」「妹」「2F」「ベビーカーの女たち」「障り」「黒い団地」の7編を収録しています。後味が悪い話ばかりで、表紙のイラストから漂う嫌な印象ともピッタリ。原作を読んでいなくても、十分に怖さが伝わってきます。特に、実話怪談系のホラー漫画が好きな方にはおすすめです。

 

 

19位:赤異本 外薗昌也・高港基資

赤異本 (ニチブンコミックス)

・出版社:日本文芸社

・巻数:全1巻

《外薗昌也と高港基資のコラボ2作目!》

マンガ家として活躍する外薗昌也の実話怪談集「赤異本」を原作に、ホラーマンガ家の高港基資が作画を担当した作品。「黒異本」に続いて、2作目のコラボ作品です。収録されているのは「木の立ちふさがる家」「AV女優」「動かぬ少女」「死んでいる人間」「座る男」「めまし」の6編。「黒異本」と同様に、後味が悪い話のオンパレードとなっています。実話怪談系ホラー好きの方、「黒異本」の後味の悪さがクセになったという方におすすめです。

 

 

18位:妖怪アパートの優雅な日常 深山和香・香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 (シリウスKC)

・出版社:講談社

・巻数:既15巻

《妖怪と人間が織り成すハートフル・ヒューマンドラマ》

両親を亡くし、親戚の家から出て一人暮らしを始めた高校生・稲葉夕士が住むことになったのは、幽霊や妖怪も暮らす訳ありアパートで…。修行中の霊能力者の少女、ひと癖もふた癖もある人間の大人たち、人間として生活する妖怪や、事情があって集まった幽霊など、多彩なキャラクターが登場します。異形のものたちに囲まれながら、夕士が人間として成長していく姿には心を揺さぶられるでしょう。高校で怪奇現象が起きたり、プチ魔導書の主にさせられたりと、ホラーテイストの展開もあります。しかし、怖いというよりは、夕士の成長の糧となっていて、考えさせられるものばかり。大人から子供まで、幅広い層におすすめしたい漫画です。

 

 

17位:ミュージアム 巴亮介

ミュージアム 完本 (KCデラックス ヤングマガジン)

・出版社::講談社

・巻数:全2巻

《私刑を続けるカエル男の恐怖!》

謎の猟奇殺人事件と、それを「私刑」と称する犯人・カエル男。“ドッグフードの刑”・“母の痛みを知りましょうの刑”・“針千本のーますの刑”といった残虐な手口で殺される被害者たちには、1つの共通点があった。刑事・沢村の妻もターゲットだとわかり、家出中の妻を探す沢村だったが…というストーリー。本作は、殺人鬼カエル男と、妻を探しながらカエル男の正体に迫る刑事・沢村の姿を描いたサスペンスホラーです。グロテスクな描写が多く、刑の名前で死に方が想像できてしまうため、苦手な方にはおすすめできません。完全版には、カエル男が最初の犯行に至るまでの漫画が収録されていて、ファンには嬉しい特典となっています。また、小栗旬の主演で映画化されたこともあり、話題性もある漫画です。

 

 

16位:絶叫学級 転生 いしかわえみ

絶叫学級 転生 (りぼんマスコットコミックス)

・出版社:集英社

・巻数:既6巻

《絶叫学級の続編》

全20巻で完結した「絶叫学級」の続編で、新シリーズ。ストーリーは前シリーズと同じ展開で、人外の少女・黄泉をストーリーテラーに、さまざまな少年少女たちが怪現象に足を踏み入れる、1話完結のオムニバスホラーです。「絶叫学級」シリーズファンや、全20巻という長さにためらってしまう方におすすめ。ストーリーに深みが増していますが、怖さは増しておらず、大人も楽しめるホラー漫画になっています。

 

 

15位:絶叫学級 いしかわえみ

絶叫学級 (りぼんマスコットコミックス)

・出版社:集英社

・巻数:全20巻

《読みやすい少女向けホラー》

小中学生の少女向けマンガ雑誌で連載されていた、1話完結のオムニバスホラー。人外の、黄泉という少女をストーリーテラーにして、さまざまな少年少女たちが怪奇現象に巻き込まれていくストーリーです。人間の愚かさや、日常に潜むちょっとした恐怖、教訓めいた展開もあって読みやすくなっています。おどろおどろしい内容ではないので、ホラー漫画が苦手な方にもおすすめです。また、お子様だけでなく、大人でも楽しめます。

 

 

14位:不安の種 中山昌亮

不安の種 (チャンピオンREDコミックス)

・出版社:秋田書店

・巻数:全3巻

《読んだ後に不安になる…》

映画化もされたホラー漫画。1話完結のオムニバスストーリーのようで、共通する怪異や、つながりのあるような話が出てきて、独特の気持ち悪さが残ります。読んでいて怖いと思うよりも、読んだ後、ふと思い出した時に不安になるという、珍しい作品。日常の中に紛れ込んだ怪異に遭遇する、その瞬間までを描いたストーリーが多く、1話に相当するページ数が少ないです。しかし中毒性があり、想像力豊かな人ほど不安に駆られる内容。なお、「オチョナンさん」という謎のキャラクターが、強烈なインパクトを残しています。続編「不安の種+」も発表されていて、併せて読むことをおすすめしたいです。

 

 

13位:おろち 楳図かずお

おろち (ビッグコミックススペシャル)

・出版社:小学館

・巻数:全4巻

《不思議な少女が見つめる人間の一生》

多くのホラー漫画を生み出してきた、楳図かずおの隠れた名作。不思議な力を持つ、不死身の美少女おろちが見つめる、さまざまな人間の生き様を描いた中編オムニバス作品です。観察者でストーリーテラーでもあるおろちが、不可解な現象に巻き込まれる話もありますが、多くはサイコホラー、サスペンス要素を含んだストーリーで、幽霊などは登場しないホラー漫画。1巻に2~3話収録されているので、長さもちょうど良くて読みやすくなっています。王道ホラー漫画に飽きた方や、一味違うホラー漫画を読みたい方におすすめです。

 

 

12位:カラダ探し 村瀬克俊・ウェルザード

カラダ探し (ジャンプコミックス)

・出版社:集英社

・巻数:既16巻

《カラダを見つけるまで終わらない恐怖》

ケータイ小説「カラダ探し」のコミック版。主人公の明日香たちは、クラスメイトの遥に体を探してほしいと頼まれる。振り返ったら赤い人に殺される夜の学校で体を探し、ループし続ける今日からの脱出を試みる…というストーリー。続く第2部では、明日香がカラダ探しを頼む側になり、別のメンバーでのサバイバルゲームが行われます。ありきたりなサバイバルホラーのようで、強烈なインパクトを残す、赤い人と呼ばれる少女にゾッとさせられる作品。ルールが細かく設定されているカラダ探しのサバイバルゲームと、呪いの謎解きの2種類のホラーを楽しめちゃいます。

 

 

11位:座敷女 望月峯太郎

座敷女 (ヤングマガジンコミックス)

・出版社:講談社

・巻数:全1巻

《ストーカーの恐怖を描いたサイコホラー》

「ドラゴン・ヘッド」の著者・望月峯太郎が、発売当時は知られていなかったストーカーの恐怖を描き出したホラー漫画。人間の怖さを描いたサイコホラーなので、幽霊や怪奇現象の類は登場しません。ただ、手入れがされていないロングの黒髪、トレンチコートと汚れた靴を身に着け、噛んでボロボロになったマニュキアのはげた爪の大女の姿は、とにかく不気味。持っているのすら怖くなると噂にもなった1冊ですが、ホラー漫画が好きな方にはおすすめ。1巻で完結しているので、長さもちょうどいいですよ。

 

 

10位:うずまき 伊藤潤二

うずまき (ビッグコミックススペシャル)

・出版社:小学館

・巻数:全1巻

《読んだ後にはうずまきが怖くなる!》

映画化されたこともある、伊藤潤二のホラー漫画。黒渦町に住む主人公の桐絵と、恋人の秀一の周囲で、うずまきに関係する怪異が多発するようになります。うずまきに夢中になる秀一の父や、大量発生するヒトマイマイなど、黒渦町の呪いの果てにあるものは…というストーリーの作品です。残酷描写も多く、ヒトマイマイなどの生理的に気持ち悪い、と思わせる展開も多くあります。怪異の謎を追ううちに、黒渦町の呪いの中心へと足を踏み入れていくという独特なストーリーにはドキドキ。シュールな場面もありますが、読んだ後にはうずまきの形が気になってしまうでしょう。

 

 

9位:地獄先生ぬ~べ~ 真倉翔・岡野剛

地獄先生ぬ~べ~ (集英社文庫―コミック版 (お60-1))

・出版社:集英社

・巻数:全31巻

《霊能力教師ぬ~べ~の活躍を描いた名作コミック》

90年代に発表され、名作と呼ばれ続けているホラーコメディ漫画です。普段はだらしない小学校教師、通称ぬーべーが、左手に封印された鬼の手を使って生徒たちを怪異から守るというストーリー。学校の七不思議や都市伝説といったホラーから、コメディやヒューマンドラマ、ラブコメにお色気といった要素もあり、妖怪とのバトル展開も登場します。1話完結スタイルですが、数話で完結するストーリーもあって、読んでいて飽きません。全31巻と、手を出しにくい長さですが、一度読んだらクセになるでしょう。続編の「地獄先生ぬ~べ~NEO」や、青年向けのスピンオフ作品「霊媒師いずな」シリーズも発売されていて、幅広い年齢層におすすめです。

 

 

8位:恐之本 高港基資

恐之本―高港基資ホラー傑作選集 (SGコミックス)

・出版社:少年画報社

・巻数:全10巻

《真夏に読みたいオムニバスホラー》

ホラー専門漫画家・高港基資の傑作選。1話完結で読みやすく、内容も、都市伝説のようなものからサイコ系ホラー、不条理系の話や心霊ものまで幅広く揃っています。後味の悪い作品も多く、背筋がゾッとするようなものばかり。コンビニ本で発表されていた話や、読者投稿心霊体験漫画も収録されていて、怪談話に似た怖さもあります。単行本「顔を見るな」に収録されている作品や、過去に雑誌で発表された作品も収録されていて、ホラー漫画好きな方は知っている作品があるかもしれません。

 

 

7位:羊のうた 冬目景

羊のうた (バーズコミックス)

・出版社:幻冬舎コミックス

・巻数:全7巻

《映像化もされた名作コミック》

吸血鬼のように、人間の血を飲みたくなる病を発病した弟・一砂は、同じ病に苦しむ実の姉・千砂と再会して、それが高城家に受け継がれるものだと知る。治療薬の副作用で体が弱い千砂は、一砂に自分の血を飲ませるようになり、姉弟は周囲と距離を取り始める…というストーリー。ただ悲劇に向かっていく姉と弟の姿と、2人の周囲の人間模様、亡くなった両親の話も織り交ぜ、美しい絵で表現しています。手元に置いて、何度も読み返したくなる作品です。

 

 

6位:ミスミソウ 押切蓮介

ミスミソウ (アクションコミックス)

・出版社:双葉社

・巻数:全2巻

《読んだら鬱になる!精神崩壊(メンチサイド)ホラー》

押切ワールドと呼ばれる、独特のギャグホラーのような作品を多く出してきた押切蓮介の、人間の恐ろしさを描いたホラー漫画。「精神崩壊(メンチサイド)ホラー」とも呼ばれていて、読んだ後には憂鬱な気分になること間違いなしです。閉鎖的な田舎町に越してきた春花は、中学で壮絶なイジメに遭い、家に火を付けられて家族を失います。そうして復讐に憑りつかれた春花、加害者の同級生たちや元いじめられっ子たちの歪んだ感情、恋心を抱いた少年の春香への執着など、人間の醜い本性が明らかになっていき…というストーリー。イジメの復讐ではなく、人間の心の闇や狂気を表現して暴走させた作品です。グロテスクな描写や、罵声を浴びせるシーンが多く描かれていて、苦手な方にはおすすめできません。なお、ぶんか社から出版された単行本、全3巻がありますが、完全版の方がお買い得です。

 

 

5位:伊藤潤二傑作集 伊藤潤二

伊藤潤二傑作集 (朝日コミックス)

・出版社:朝日新聞出版

・巻数:全11巻

《さまざまな怪奇がたっぷり詰まった傑作選!》

映画化された作品も多い、伊藤潤二のホラー漫画の傑作集。1・2巻は、細胞の1つからでもよみがえる魔性の美女「富江」の短編集になっていて、富江の美しくも恐ろしい存在を堪能できます。3巻は、霧深い町で流行る辻占いと謎の美少年の恐怖を描いた中編シリーズ「死人の恋わずらい」と数本の短編を収録。4巻は、陰湿な少年の双一と家族の姿を描いたホラーギャグ「双一の勝手な呪い」が読める、怖いけれど笑える1冊です。1話完結の短編集ストーリーも楽しむことができ、「富江」や「双一」のように、1話完結型シリーズの傑作選としても楽しめます。しかし、1巻から10巻までは「伊藤潤二恐怖博物館」と、11巻は「闇の声(全)」と同じ収録内容。持っている方は、確認してみて下さい。

 

 

4位:闇夜に遊ぶな子供たち うぐいす祥子

闇夜に遊ぶな子供たち 完全版 (トラッシュアップ)

・株式会社トラッシュアップ

・全1巻

《孤児の兄妹が活躍するダークファンタジー》

両親を亡くして孤児となった、魔術書やオカルトに詳しくてしっかり者の兄トシオと、霊能力を持っているけれど無邪気で幼い妹マコが、さまざまな怪奇現象から生還していく1話完結型のホラー漫画。「死人の声をきくがよい」の著者、ひよどり祥子が、うぐいす祥子名義で描いた作品です。単行本には未収録だった話も収録されている完全版で、ホラー映画を連想させるような後味の悪い展開もあります。「死人の声をきくがよい」に、成長したマコを思わせる登場人物が出てきたり、同じ宗教団体が登場するので、ファンにはおすすめです。マニアックなオカルト話や人物名も出てくるので、ホラー漫画好きにはたまらない1冊になっています。

 

 

3位:零 影巫女 天樹征丸・hakus

零 影巫女 (講談社コミックス)

・出版社:講談社

・巻数:既刊6巻

《大人気和風ホラーゲームがマンガになった!》

大人気ホラーゲームシリーズで、映画化もされた「零」の、オリジナルコミック。原作は「金田一少年の事件簿」などを手掛ける天樹征丸、イラストはhakusが担当しています。実家が神社で、幽霊を祓える射影機というカメラを持つ女子大生の鷲月沙羅。ゼミの研究のために、廃校になった実家近くの小学校に向かうことになるが、そこは親友が神隠しにあった場所でもあった。沙羅に付きまとう超常現象カメラマン龍崎と、ゼミのメンバーと共に小学校に閉じ込められた沙羅たちは、幽霊から逃げながら仲間の中にいる邪霊師が作った結界を解いて脱出しようとする…というストーリーです。ミステリーとホラーを融合させた作品で、謎解きも登場。ゲーム版と同じようにカメラも出てくるので、ゲームシリーズファンにも、「金田一少年の事件簿」のようなミステリー好きの方にもおすすめです。

 

 

2位:サユリ 完全版 押切蓮介

サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)

・出版社:幻冬舎コミックス

・巻数:全1巻

《マイホームに憑いていた幽霊が家族を奪っていく…》

「でろでろ」・「ゆうやみ特攻隊」などのシュールなホラー漫画を生み出してきた、押切蓮介の「サユリ」完全版。念願のマイホームを手に入れた7人家族が、その家に憑く幽霊に次々と命を奪われ、主人公がピンチに陥った時、祖母が立ち上がる…というストーリー。前半は、まるで「呪怨」を連想させるような怖い展開ですが、後半は、覚醒したおばあちゃんの強さがギャグのようになっていて、怖いのに面白い、という独特の世界観です。押切ワールドと呼ばれる展開にも引き込まれること間違いなし!また、完全版には、一般人とは思えないおばあちゃんの活躍も収録されています。単行本2巻を買うよりも、お買い得な作品です。

 

 

1位:死人の声をきくがよい ひよどり祥子

死人の声をきくがよい (チャンピオンREDコミックス)

・出版社:秋田書店

・巻数:既刊9巻

《幽霊が見える幸薄少年と幽霊少女の正統派ホラー》

殺されてしまった幼馴染の早川さんの幽霊が見える、霊感体質の岸田くんが、さまざまな怪奇現象に巻き込まれていくシリーズ。陰気な性格の親友の小泉くん、自己中心的でトラブルメーカーの、オカルト研究部の式野会長、落ち目の憑依体質アイドル魔子といった灰汁の強いキャラクターと、美形だが活気の無い主人公の岸田くん、会話ができない中で必死に岸田くんを助けようとする幽霊の早川さんの対比も面白いです。アイドルの摩子は、「闇夜に遊ぶな子供たち」の妹マコと同一人物のように描かれていて、同じ世界観かもしれないとワクワクさせられます。怪奇現象の種類も豊富で、都市伝説やUMA、邪神、悪魔や幽霊も登場するので飽きません。1話完結型のストーリーなので、手を出しやすいシリーズです。

 

《ホラー以外のジャンルの人気漫画も確認》

ホラー漫画以外にも気になるジャンルの作品はたくさんあります。その他のジャンルの人気ランキングもチェックしてより楽しみましょう。

漫画ランキング

 

魔法が息づいていたり、妖精・吸血鬼・神様などが登場する世界観が魅力の漫画です。緻密に構成された世界観は、読んでいる読者を別世界に引き込んで、不思議な力に溢れる世界をまるで自分が旅しているような感覚にさせてくれます。ファンタジー漫画好きも、ファンタジーものはあまり読んだことがない人も必見!面白い作品が続々登場しますよ。

ファンタジー漫画の最強おすすめ人気ランキングTOP50 2018年最新版 楽天

 

【ホラー漫画おすすめ最強人気ランキングベスト50|ミステリー系 サスペンス系 パニック系 正統派ホラー 楽天まとめ】

今回は、ホラー漫画おすすめ最強人気ランキングのご紹介でしたが、気になる作品は見つかりましたか?有名な名作やサイコホラー、モンスターパニック系や実話怪談系ホラーまで、いろいろ揃えてみました。気になった作品があれば、まずは試し読みをおすすめします。真夏の暑い夜を涼しく過ごせるように、お気に入りの作品を見つけてくださいね。