【邦画・洋画】ドキュメンタリー映画の人気おすすめランキングベスト46

おすすめ人気のドキュメンタリー映画を、邦画・洋画問わずにランキング形式でご紹介いたします。思わず笑ってしまうユーモラスなものから、自然と涙が溢れてしまう感動系まで、間違いなしの46本です!あなたの映画ライフをより豊かなものにしてくれるドキュメンタリー映画。お気に入りの作品がきっと見つかりますよ。ドキュメンタリー映画をなんとなく社会派で難しそうかな?と感じたこともあるかもしれませんが、人情・ファッション・自然・動物など、ドキュメンタリー映画にもさまざまなジャンルがあります。しかしそもそも公開館数も少ないものが多く、どれが面白いのかチェックしてみましょう。

 

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【邦画・洋画 ドキュメンタリー映画の人気おすすめランキングベスト46】

それでは、おすすめのドキュメンタリー映画46本を一気にご紹介します。内容で選ぶも良し、監督で選ぶも良し、ジャンルで選ぶも良し。お気に入りの映画探しに出発です。

 

46位:あんにょん由美香

あんにょん由美香 [DVD]

・監督:松江哲明

・公開年:2009年

・上映時間:119分

《急逝した女優・林由美香の謎を追う》

2005年に急逝した女優・林由美香の足跡をたどるドキュメンタリー。彼女の死後、密かに韓国製作のアダルトビデオに出演していたことが明らかになります。由美香はなぜその作品に出演することになったのか?由美香と交流のあった関係者、さらに韓国のスタッフや出演者などの証言を収集し、その謎を追います。林由美香という女優の不安定な愛しさ、彼女を愛した人たちの心がいびつながらも温かく描かれる、切なくなるようなラブレターになっています。

 

 

45位:精神

精神 [DVD]

・監督:想田和弘

・公開年:2009年

・上映時間:135分

《「精神」とは何か?》

岡山市内にある精神科診療所「こらーる岡山」。自殺未遂を繰り返す人、何十年も病気と付き合いながら自らの学びや信仰と向き合う人、訪れるのは年齢も性別も症状も様々です。これまでタブーとされてきた「精神病」というカテゴリに正面から挑んだのは、ドキュメンタリーの名手・想田和弘監督。心に問題を抱えて人々の内面を見据えながら、現代日本人の精神のありようと、日本の精神科医療を取り巻く課題を浮き彫りにしていきます。ナレーションやテロップを一切排した独特の映像スタイルと、モザイクなしの出演者たちの素顔が、なんの説明もなくとも、観ている者に強烈にテーマを訴えかけてくる問題作です。

 

 

44位:バンクシー・ダズ・ニューヨーク

バンクシー・ダズ・ニューヨーク [DVD]

・監督:クリス・モーカーベル

・公開年:2016年

・上映時間:81分

《謎のアーティスト・バンクシーがニューヨークを狂乱の渦に巻き込む!》

世界各地でゲリラ的アート活動を繰り広げる、正体不明のアーティスト・バンクシー。それまで個人なのかチームなのかも明らかになっていなかったバンクシーに初めて肉薄します。モチーフとなるのは彼(または彼ら)が2013年10月にニューヨークの街全体を使って敢行した、1か月にわたる前代未聞の展示会。それはニューヨーク各地に毎日1点ずつ作品を残しては、その場所を人々に探させるという奇想天外なものでした。SNSを駆使して作品探しに熱狂するオーディエンス、作品を描かれないようビルを保護するオーナー、作品を売ろうとする人、警察、マスコミ…その狂乱するニューヨーク自体がバンクシーの作品なのかもしれません!

 

 

43位:ボウリング・フォー・コロンバイン

ボウリング・フォー・コロンバイン [Blu-ray]

・監督:マイケル・ムーア

・公開年:2003年

・上映時間:120分

《アメリカ銃社会が抱える問題を深く抉る!》

1999年、アメリカ・コロラド州で起きた「コロンバイン高校銃乱射事件」をモチーフに、突撃取材と強烈な風刺で常に賛否を巻き起すマイケル・ムーア監督が放った問題作です。自らが通う学校で銃を乱射し、12人の生徒と1人の教師を射殺し23人を負傷させた後、自殺した二人の少年。彼らと彼らを知る人々を足がかりに、「なぜアメリカはこんなにも銃犯罪が多いのか?」と、監督はマイクとカメラを持って、あらゆる場所へ問いかけるために奔走します。「なぜ?」をただ追求するだけだったはずの問いが、いつしかアメリカ社会の大きな問題を抉っていく、その過程がただただ面白い、そんな映画です。

 

 

42位:シッコ

シッコ [DVD]

・監督:マイケル・ムーア

・公開年:2007年

・上映時間:113分

《アメリカの医療制度の実態を暴く!》

ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアが、大いなる矛盾を抱えるアメリカの医療システムにメスを入れる!4700万人の無保険者だけではなく、保険料を支払っているはずの人間にもマイナスの影響を及ぼすアメリカの医療システム。その驚きの実態を、得意の突撃取材と風刺でバッサバッサと斬る姿は爽快の一言。さらに国民全員が無料医療の恩恵を受ける、カナダ、イギリス、フランスを訪れ、比較しながら問題をぐいぐいと掘り下げていきます。資本主義とは、民主主義とはさえも問うその姿勢が絶賛された傑作です。

 

 

41位:アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜

アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]

・監督:サーシャ・ガヴァシ

・公開年:2009年

・上映時間:81分

《忘れ去られたスターの軌跡と復活への物語》

1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィル。後のすべてのメタルバンドに絶大な影響を与えたとさえ言われた彼らは、今ではその存在を忘れ去られています。スターの面影はなく、地元で細々とアルバイトをしながらバンド活動を続けているという涙ぐましさ。ヨーロッパツアーや新アルバム製作などのチャンスも舞い込みますが、それも一筋縄ではいかない様子…。いくつになっても、どんな苦境でも決して夢を諦めない、アンヴィルのメンバーたちの悲哀と軌跡を真摯に切り取った、涙なしには観られないドキュメンタリー。でも決して絶望的ではない、人間の底知れぬ力を見せてくれる希望の物語でもあります。

 

 

40位:ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ

ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ Film Telecine Version [DVD]

・監督:ヴィム・ヴェンダース

・公開年:2000年

・上映時間:102分

《老ミュージシャンたちが綴る音楽ドキュメンタリー》

キューバ音楽に魅せられたヴィム・ヴェンダースと友人ライ・クーダーが綴る音楽ドキュメンタリー。キューバ音楽の古老たちとアルバムを作った友人ライ・クーダーが、キューバ再訪の旅をすると言い出します。そこにヴェンダースは撮影クルーを伴って同行し、老ミュージシャンたちを撮影します。全編に溢れるように流れるキューバ音楽、そしてハバナの街並み、アムステルダムでのコンサート、ニューヨーク・カーネギーホールの歴史的ステージ…セクシーでなんとも言えない哀愁の漂う作品に仕上がっています。この時制作されたアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、全世界で100万枚を超えるセールスを記録し、今も語り継がれる名盤となっています。

 

 

39位:真夏の夜のジャズ

真夏の夜のジャズ [DVD+CD]

・監督:バート・スターン、アラム・A・アヴァキアン

・公開年:1960年

・上映時間:82分

《モダンジャズの美しい1日を味わい尽くす映画》

音楽ドキュメンタリーのバイブル的な存在として語り継がれる傑作。映像的に最高水準と呼ばれる、第5回ニューポートJAZZフェスティバルを追ったドキュメンタリー作品です。1950年代に制作されたフィルムスタイルの映画ですが、度重なるリバイバル上映にも耐え、新たなジャズファンを開拓し続けています。特筆すべきはジャズの巨匠たちの競演の素晴らしさ。アニタ・オディ、ダイナ・ワシントン、マヘリア・ジャクソンなど音源だけでも震えるようなラインナップです。ナレーションなどは一切なく、映像もほぼ引きの長回し。オーディエンスの雰囲気や会場の空気もちゃんと伝わる構成になっていることにも拍手です。まさに音楽を味わい尽くす映画。

 

 

38位:アクト・オブ・キリング オリジナル全長版

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版 [DVD2枚組]

・監督:ジョシュア・オッペンハイマー、クリスティーヌ・シン、匿名者

・公開年:2014年

・上映時間:166分

《人間の持つ醜悪さを映し出す》

インドネシアで行われた大量虐殺を題材にし、ベルリン国際映画祭観客賞受賞、アカデミー賞にもノミネートされたドキュメンタリー。1960年代にインドネシアで繰り広げられた大量虐殺の加害者たちに、自らを演じさせるという手法で人間の抱える闇を削り出した問題作です。オッペンハイマー監督の「カメラの前で自ら演じてみないか」という提案に、意気揚々と過去の行為を再現していく加害者たち。しかし演じ続けるうちに、加害者たちの中に徐々に変化が現れてきます。人間とはかくも醜い生き物なのか、とゾッとさせられてしまいますが、知っておかねばならない世界の深淵をはっきりと写し取っている怪作です。彼らの「正義」は我々の中にも存在するかもしれません。

 

 

37位:エンディングノート

エンディングノート [DVD]

・監督:砂田麻美

・公開年:2011年

・上映時間:89分

《死を段取る最期の日々を優しく描き出す》

ガン宣告を受けた元熱血営業マンが、「死ぬまでにやらねばならないTO DOリスト」となるエンディングノートを制作・実行していく姿を軽妙なタッチで描いています。主人公は熱血営業マンとしてサラリーマン人生を全うし、定年退職した砂田知昭。「段取りが命」の彼は、余命宣告を受けた瞬間から、今度は自らの「死の段取り」を始めることになります。その姿は軽快でユーモラス。観ている方も思わず笑ってしまうような明るさが詰まっています。メガホンを撮ったのは、知昭氏の娘・砂田麻美監督。監督と演者、双方の双方への愛情がじわりと感じられる作品です。悲しいはずの家族の死を扱いながらも、画面いっぱいに満ちている幸福感をぜひ味わってください。

 

 

36位:六ヶ所村ラプソディー

六ヶ所村ラプソディー [DVD]

・監督:鎌仲ひとみ

・公開年:2006年

・上映時間:119分

《核と隣り合わせで暮らす人々の揺れる心情》

青森県六ヶ所村。使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が建てられたこの村で暮らす人々を取材したドキュメンタリー。全国から核廃棄物が集まってくる六ヶ所村で、核と隣り合わせで暮らし、常に核問題と向き合いながら生きる住民達を中心に、リスクと生活のあり方に問題提起しています。不安に苛まれながらも農業を営み、反対運動を繰り広げる人、深刻な雇用不足の中、再処理工場がもたらした経済的・雇用的なメリットとそれに頼って生きる人、双方の思惑と揺れる心をストレートに描き出しています。人は何を選び、何を捨てて生きるのか、深く考えさせられます。

 

 

35位:ベイビーズ -いのちのちからー

ベイビーズ -いのちのちから- [DVD]

・監督:トマス・バルメス

・公開年:2012年

・上映時間:79分

《国も習慣も環境も違う、4人の赤ちゃんの1年を追う》

2009年4月にアメリカ、ナミビア、モンゴル、日本でそれぞれ生まれた4人の赤ちゃんの1年間を追いかけます。生まれた時代こそ同じですが、習慣も環境は全く異なる4組の家族と赤ちゃん。生命力の塊である彼らが、身体中で泣き、怒り、笑う姿には共通の揺るぎない力を感じます。それぞれの国の環境の違い、考え方や習慣の違い、子育ての常識の違いが否応なく画面に現れ、しかしその根底に共通にある愛情と生命の力の尊さが泣けるほど美しい映画です。子育てに迷っている方、これを観ると細かいことは本当にどうでもよくなりますので、おすすめです。

 

 

34位:祝の島 原発はいらない!命の海に生きる人々

祝(ほうり)の島 原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD]

・監督:纐纈あや

・公開年:2010年

・上映時間:105分

《28年にも渡る、原発と島民の闘争》

瀬戸内海に浮かぶ、人口約500人の美しい小島・山口県上関町祝島(いわいしま)。1982年、島の対岸4キロに原子力発電所の建設計画が浮上して以来、28年にわたり島民たちが建設反対運動を続けています。その島民たちの姿を追ったドキュメンタリー。決して便利ではなく、自然環境も厳しい島ですが、祖先が開墾した土地と美しい海、そしてささやかな暮らしを守るため、一致団結して反対運動に身を投じる島民たちの姿から、エネルギー問題や文明と自然のあり方を考えさせられます。決してエモーショナルな反対運動が軸ではなく、島民たちのささやかで愛らしい生活を淡々と紡ぐシーンが多く、だからこそにじみ出る祈りと怒りが印象的に映ります。

 

 

33位:HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン

HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン

・監督:上坂浩光

・公開年:2009年

・上映時間:43分

《奇跡の偉業を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」の冒険》

2003年5月9日、宇宙科学研究所によって打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」。その目的は月以外の天体からの石の採取です。はやぶさは地球からおよそ20億キロメートルも離れた「小惑星イトカワ」へ到達し、見事微粒子を採取し帰還しました。その7年の軌跡をフルCGで再現した、驚異の宇宙ドキュメンタリー。太陽系が誕生した46億年前の記録が残っていると思われるその物質を地球に運ぶまで、燃料漏れや想定外の機体の損傷などのトラブルに見舞われながらも、無事に帰還する姿は感動的です。ドラマティックでファンタスティックな探査機の冒険譚に、思わず夢中になってしまいます。

 

 

32位:世界の果ての通学路

世界の果ての通学路 [DVD]

・監督:パスカル・プリッソン

・公開年:2014年

・上映時間:77分

《険しい道を越え、学びに行く子供達のひたむきさ》

地球上の異なる4つの地域で、数10キロの危険な道のりを経て通学する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。野生動物を避けながら、サバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン、雄大なパタゴニア平原を、妹と一緒に愛馬に乗って通学するカルロス、険しいアトラス山脈を越え、友人たちと寄宿舎を目指すザヒラ、幼い弟たちに車椅子を押されながら、舗装されていない道を学校に向かうサミュエル。彼らの目的はただ一つ「学校で勉強すること」。そのひたむきさと、将来の夢を語る濁りのない瞳に、いつしか彼らが愛しく思えてきます。無垢な情熱と家族の愛に、心が暖かくなる作品です。

 

 

31位:イマジン/ジョン・レノン 特別版

イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]

・監督:アンドリュー・ソルト

・公開年:1988年

・上映時間:106分

《人間「ジョン・レノン」が垣間見れる、貴重な映像が満載!》

1980年12月8日、狂信的なファンの凶弾に倒れたジョン・レノン。彼のたった40年の生涯を、多数のプライベートフィルムや写真、関係者のインタビューを織り交ぜて綴ります。見所は、オノ・ヨーコから提供された、その多くが未公開であったというレノンの生前のフィルムやビデオ。オノ・ヨーコ、息子のジュリアンとション、先妻のシンシア、そしてレノンの叔母で彼の育ての親でもあるアーント・ミミたちのインタビューによって、レノンのイギリスでの不遇な少年時代から、ビートルズの結成・解散、ポスト・ビートルズ時代、そして死の時までを静かになぞっていきます。さらには自宅のスタジオ、台所、そして寝室に至るまでを映し出し、人間「ジョン・レノン」を追いかける濃厚な内容になっています。

 

 

30位:FAKE ディレクターズ・カット版

FAKE ディレクターズ・カット版 [DVD]

・監督:森達也

・公開年:2016年

・上映時間:109分

《2014年最大の、あの芸能事件の真相は!?》

聴覚に障害を抱えながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの作品を手がけたとし、「現代のベートーベン」とさえ称された佐村河内守。しかし2014年、音楽家の新垣隆が突如、18年間にわたって彼のゴーストライターを務めていたことや、佐村河内氏の聴覚障害を否定。騒動へと発展しましたが、佐村河内氏が大筋を認め謝罪したことで落着となりました。この作品では、佐村河内氏の自宅で撮影を行ない、その素顔に迫るとともに、取材を申し込みに来るメディア関係者とのやりとりやその心中までも描き出します。なぜ彼は嘘をついたのか?その先にあったものはなんだったのか?決してスキャンダラスではない角度で語られます。

 

 

29位:ヨコハマメリー

ヨコハマメリー [DVD]

・監督:中村高寛

・公開年:2006年

・上映時間:92分

《突如姿を消した横浜名物「ハマのメリーさん」の実像に迫る》

まるで歌舞伎役者のような白塗りの化粧と貴族のようなドレス姿で横浜の街角に立っていた老女、「ハマのメリーさん」。かつて絶世の美人娼婦として知られ、本名も年齢も明かさないまま、戦後50年間にわたって街角に立ち続けていました。その気品ある立ち居振る舞いは横浜名物とも謳われていましたが、1995年冬にこつ然と姿を消してしまいます。シャンソン歌手・永登元次郎さんをはじめ、メリーさんを知るさまざまな人物の証言を通して「ハマのメリーさん」の実像を再構成。そして彼女の存在を通して、「横浜」の戦後史にも迫ります。2006年の公開時はわずか2館でのスタートでしたが、次々と上映館を増やして半年以上のロングランヒットを記録。文化庁記録映画部門優秀賞など11の賞を受賞しました。

 

 

28位:サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ

サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ [DVD]

・監督:ロイック・プリジェント

・公開年:2006年

・上映時間:131分

《モードの最高峰「オートクチュール・コレクション」に挑む全行程が明らかに!》

モードの最高峰「オートクチュール・コレクション」。高級ブランドがこぞって出展するこのファッションの祭典に挑むシャネルの全行程に密着しています。ヘッドデザイナーであるカール・ラガーフェルド氏の最初のスケッチから、デザイン、パターン、仮縫い、布地の選考とその試行錯誤など信じがたいほどの複雑な作業を越えてついにコレクション本番に到達するまでの、いわば制作の舞台裏をここまで大胆に見せるのは、おそらくラグジュアリーブランドとして初めて。ラガーフェルド氏の類稀なる才能も、スタッフ達の奮闘も、シャネルというブランドの成功のための力として等しく語られています。

 

 

27位:障害者イズム〜このままじゃ終われない〜Part1

障害者イズム〜このままじゃ終われない〜Part1 [DVD]

・監督:山田和也

・公開年:2003年

・上映時間:94分

《ひとりの人間として当たり前に生きることを夢見る、3人の6年間》

身体に障害を持つ6人の自立までの軌跡を6年に渡って記録したドキュメンタリー。阪神大震災直後の神戸。障害者グループとの触れ合いをきっかけに、山田監督は3人の障害者にフォーカスし、様々な困難と直面しながらも一人で生活する道を密着取材しました。経済的な問題、入居している施設の冷たい反応、不馴れな行政との交渉など、彼らの前には数々の問題が立ちはだかります。ひとりの人間として社会参加をし、生活をすること。それだけを夢見て奮闘する彼らの姿を通して、日本という社会の問題点や、ひいては人間はどう生きるべきか、社会はどうあるべきかを痛烈に問いかける内容になっています。

 

 

26位:バックコーラスの歌姫たち

バックコーラスの歌姫たち [DVD]

・監督:モーガン・ネビル

・公開年:2013年

・上映時間:90分

《才能溢れるバックシンガー達の栄光と挫折の記録》

音楽界のトップスターたちを陰で支えるバックシンガー。その知られざる成功と挫折を追いかけ、第86回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した作品です。多くのミュージシャンたちの音楽に華を添え、時にスターよりも高い実力を見せながらも、ソロではどうしても成功できず結局バックシンガーとして生きるしかない…そんな彼女たちの波乱に満ちた人生に迫ります。ダーレン・ラヴやメリー・クレイトンなどのシンガーのほか、ミック・ジャガーらもインタビューに登場。デヴィッド・ボウイのリハーサル風景など、ここだけで公開される貴重なアーカイブも必見。バックシンガーたちの迫力ある歌声と、彼女たちの歌への情熱に思わず涙があふれてしまいます。

 

 

25位:二郎は鮨の夢を見る

二郎は鮨の夢を見る [DVD]

・監督:デビッド・ゲルブ

・公開年:2011年

・上映時間:82分

《ミシュラン三ツ星の鮨職人が見せる、心意気と哲学》

東京・銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で鮨職人の、小野二郎さんに密着したドキュメンタリー。大正14年生まれの86歳。現在も現役で鮨を握る小野二郎さんが店主を務める「すきやばし次郎」は、「ミシュランガイド東京」で5年連続の三ツ星を獲得し、ヒュー・ジャックマンやケイティー・ペリーなどセレブも訪れる名店として知られています。その鮨と二郎さんの哲学に感銘を受けたアメリカ人、ディッド・ゲイブ監督が、3カ月に渡って二郎さんに密着。職人としての生き様から仕事に対する真摯な姿、弟子である2人の息子との師弟関係などを描き出していきます。

 

 

24位:華氏911 コレクターズ・エディション

華氏911 コレクターズ・エディション [DVD]

・監督:マイケル・ムーア

・公開年:2004年

・上映時間:122分

《米大統領とテロ組織との関係をぐいぐいと暴く問題作》

「ボウリング・フォー・コロンバイン」のマイケル・ムーア監督が、第57回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールと国際批評家連盟賞をダブル受賞した話題作。9.11同時多発テロを軸に「何故アメリカが標的になったのか」「テロ後のアメリカの動き」「ブッシュ一族とビン・ラディンを含むサウジアラビア有力一族との関係」など、タブーギリギリをコメディタッチで追いかけています。戦争反対とブッシュ政権への批判を堂々と掲げるその内容から、政治的圧力で当初予定していたミラマックスに配給を拒否され、急遽配給会社をライオンズ・ゲートに変更したという経緯も話題になりました。結果興行収入はその年の全米ナンバーワン。なんとも皮肉なものです。

 

 

23位:不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

・監督:デイビス・グッゲンハイム

・公開年:2006年

・上映時間:96分

《地球温暖化による人類滅亡のシナリオとは!?》

ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットとなった話題作。民主党クリントン政権下で米合衆国副大統領を務めたアル・ゴアが行った、地球温暖化問題についてのスライド講演を追っています。監督は「24」や「ER緊急救命室」などの人気TVドラマの演出を手がけてきたデイビス・グッゲンハイム。アメリカで公開されると同時に各都市で大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。1980年代から頻繁に取り沙汰されるようになった地球の温暖化。アメリカ元副大統領アル・ゴアは、その問題に長きにわたって取り組み、人々の意識改革のために世界各地でスライド講演を行っています。そんな彼の誠実な姿勢には感動の一言。軽妙な語り口の講演の魅力も見所です。

 

 

22位:エンドレス・サマー

エンドレス・サマー [DVD]

・監督:ブルース・ブラウン

・公開年:1964年

・上映時間:95分

《「終わりなき夏」を追い求めて》

1964年に撮られたサーフィン・ドキュメントの金字塔とも言える作品。わずか5万ドルという低予算、監督と出演したサーファーのわずか3人だけで制作されたにも関わらず、全世界で3000万ドル以上の興行収入となりました。当時28歳のブルース・ブラウン監督、そして21歳のマイク・ハインソンと18歳のロバート・オーガストという2人のサーファー。たった3人で伝説の波を求めて世界中の夏を探し歩く旅を始めます。夏から夏へと移動するまさに「エンドレス・サマー」な冒険が、スリリングにたまらなく美しく描かれています。旅する中で彼らが出会った様々な人々と、時に危険な波に挑戦する姿をおさめた、今なお世界中のサーファーに影響を与える名作です。

 

 

21位:ダーウィンの悪夢

ダーウィンの悪夢 [DVD]

・監督:フーベルト・ザウパー

・公開年:2006年

・上映時間:112分

《外来魚から始まる世界の歪みを克明に描き出す》

数百種の固有種のすみかで、“ダーウィンの箱庭”と呼ばれていたヴィクトリア湖。そこに何者かが放った外来魚・ナイルバーチが巻き起こす悪夢を追ったドキュメンタリー。ナイルバーチは肉食の巨大魚。瞬く間に増え続け、湖畔にはこの魚を加工して海外に輸出する一大魚産業が誕生します。このナイルバーチ景気は新しい産業を生み出しましたが、湖の生態系とともに世界の産業や関わる人々の暮らしもじわじわと狂わせていきます。搾取が搾取を呼び、やがて世界規模に広がっていく、その様を克明に描き出していく衝撃作です。

 

 

20位:スーパーサイズ・ミー

スーパーサイズ・ミー [DVD]

・監督:モーガン・スパーロック

・公開年:2004年

・上映時間:96分

《1日3食ファーストフードにしたら、人体はどうなるか?》

1日3食をマクドナルドのファーストフードにしたら人体はどうなってしまうのか?監督が自分自身を実験台に、命がけで検証する異色のフードドキュメンタリーです。肥満症に悩むティーンエイジャーが、その原因はマクドナルドにあると同社を訴えたという報道を見た、モーガン・スパーロック監督が、「30日間、1日3食、マクドナルドにあるものしか食べない」「スーパーサイズを勧められたら断らない」などの4つのルールを決めて過激な実験身を投じます。プロデューサー、監督、被験者の3役をこなす監督の気迫が伝わる渾身の一作。

 

 

19位:宮古島トライアスロン

宮古島トライアスロン [DVD]

・監督:すずきじゅんいち

・公開年:2014年

・上映時間:90分

《人々はなぜ、この過酷なレースに挑み続けるのか?》

日本国内で行われるトライアスロンの中でももっとも過酷とされる、全日本トライアスロン宮古島大会を追いかけます。1985年4月28日にその第1回が開催された、全日本トライアスロン宮古島大会。水泳3キロ、バイク155キロ、ラン42.195キロと、トータルで約200キロを走破しなければなりません。過去最多となる1531人が参加した2014年4月の第30回大会に出場する選手たち、宮古島に住む人々の姿に競技前から密着。それぞれのドラマやハードな競技の様子、そして宮古島の美しい風景を淡々と綴ります。

 

 

18位:シュガーマン 奇跡に愛された男

シュガーマン 奇跡に愛された男 [Blu-ray]

・監督:マリク・ベンジェルール

・公開年:2012年

・上映時間:85分

《なぜロドリゲスの音楽は突如ブレイクしたのか?》

アパルトヘイト下の南アフリカで局地的に支持された伝説のシンガーソングライター、ロドリゲスの数奇な運命を追うドキュメンタリーです。1970年、アメリカでメジャーデビューを果たしたメキシコ系シンガーソングライターのロドリゲス。いまいちパッとしないまますぐに音楽シーンから姿を消してしまいましたが、70年代後半、突如彼のアルバムは南アフリカでアパルトヘイトへの抵抗運動を続ける若者たちから熱狂的に支持され、革命のシンボルとなります。なぜ彼の音楽は南アフリカでブレイクしたのか?音楽の持つ力が起こす奇跡の物語。

 

 

17位:40歳問題

40歳問題 [DVD]

・監督:中江裕司

・公開年:2008年

・上映時間:87分

《アラフォーミュージシャン達が吐露する赤裸々な胸の内》

80年代のバンドブームを支えた、アラフォー世代のミュージシャンたちに迫ります。バンドブームに沸いた1980年代にデビューした浜崎貴司(FLYING KIDS)、大沢伸一(MONDO GROSSO)、桜井秀俊(真心ブラザーズ)。20年の間に経験した、結婚、離婚、子育て、介護、そして生活と音楽との両立、その本音や苦悩を浮き彫りにします。その他リリー・フランキー、箭内道彦、格闘家の小川直也ら40代を代表する著名人が、それぞれの今を生きる思いを語るインタビューパートも圧巻です。

 

 

16位:ビン・ラディンを探せ! 〜スパーロックがテロ最前線に突撃!〜

ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~ [DVD]

・監督:モーガン・スパーロック

・公開年:2008年

・上映時間:93分

《「ビンラディンはどこ?」と尋ね歩いてわかったこと》

『スーパーサイズ・ミー』で話題を呼んだモーガン・スパーロック監督が、過激派テロ組織「アルカイダ」の司令塔ウサマ・ビン・ラディンを捜す旅を綴ったドキュメンタリー。生まれてくる子どものため、平和な世界を望むスパーロック監督が「平和な世界を脅かす」とされているウサマ・ビン・ラディンを探します。イスラム諸国を巡りながら「ビンラディンはどこ?」と尋ね歩く監督。彼の質問に戸惑いながらも応じるイスラムの人々と交流を深めていく姿に、偏見に凝り固まった目で物事を見ることの危うさ、相手を知ることの大切さがわかってきます。

 

 

15位:ザカリーに捧ぐ 松嶋×町山 未公開映画を観るTV

ザカリーに捧ぐ 松嶋×町山 未公開映画を観るTV [DVD]

・監督:カート・ケニー

・公開年:2008年

・上映時間:95分

《ただひたすら「ザカリー」のために》

あまりにも残酷な事件に巻き込まれた人々を追うドキュメンタリー。2001年に殺害されたアンドリュー・バッグビィの友人が監督を務めた作品です。2001年、アンドリュー・バッグビィは、ペンシルヴァニアの駐車場で殺害されました。犯人は彼のストーカーと化してしまった元恋人。彼女はその後アンドリューの子供を出産し、「ザカリー」と名付けました。彼の両親は孫の親権を求めて提訴するも、裁判所は認めません。そしてさらなる悲劇が…。この事件はカナダの司法に大きく影響を与えたそう。人間の醜悪さと尊さを同時に見せつけてくれる作品です。

 

 

14位:ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実

ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実 [Blu-ray/DVD]

・監督:ピーター・デイビス

・公開年:1974年

・上映時間:112分

《のちのすべてのベトナム戦争映画に影響を与えた問題作》

政治家のエゴと1000年を超える侵略の歴史に耐えかねたベトナム人の怒りがぶつかり合ったベトナム戦争。その当事者たる政治家、元米兵、ベトナム難民など直に戦争を体験したあらゆる層の人間からの証言を積み重ね、その真実を探った重厚なドキュメンタリーです。監督は、ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家として幅広い活動を続けているピーター・デイヴィス。ジョンソン元大統領の政策補佐官が出演シーンの削除を求めて裁判沙汰になるなど、ある意味「真実」のお墨付きとなった問題作。のちのすべてのベトナム戦争映画に影響を与えた伝説的な作品です。

 

 

13位:犬と猫と人間と

犬と猫と人間と [DVD]

・監督:飯田基晴

・公開年:2009年

・上映時間:118分

《空前のペットブームの今、命とは何かを問いかける》

空前のペットブーム。中でももっともポピュラーな犬猫に焦点をあてて、その関係を見つめなおしています。捨て猫たちの世話をしてきたひとりの老人が、動物たちの命の大切さを伝える映画を作ってほしいと飯田監督に持ちかけたことから始まった映画。そこから監督は、殺処分を行う行政施設、保護を行う動物愛護団体などを訪ね、ペット大国日本の現実を明らかにしていきます。1日1000匹以上が殺処分となっている今、確かにそこにある命の美しさと現実の悲しみを示す、価値ある一作です。動物を飼うすべての人に観て欲しい作品。

 

 

12位:ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳

ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳 [DVD]

・監督:長谷川三郎

・公開年:2014年

・上映時間:114分

《真実を追い求める硬派な写真家の、人生最後の現場。》

終戦直後の広島で被爆者家族の10年に渡る苦悩を撮り続けた報道写真家・福島菊次郎に、2009年から11年の3年間密着したドキュメンタリー。敗戦後の広島以降も、70年安保、あさま山荘事件、水俣、祝島など時代を象徴する数々の事件を追いかけてきた福島氏。やがて保守化する日本社会やメディアに絶望し決別。表舞台から身を引き、ひっそりと暮らしていました。そして自身の死期を意識し始めた2011年、あの東日本大震災が発生。氏は再びカメラを手にし、一路原発事故が起きた福島県へと向かいます。真実を追求する確固たる信念と、人生最後の現場へ赴く姿を克明に捉えた力強い作品です。

 

 

11位:おいしいコーヒーの真実

おいしいコーヒーの真実 [DVD]

・監督:マーク・フランシス

・公開年:2006年

・上映時間:78分

《1杯のコーヒーが私たちに辿り着くまでに起こること》

コーヒー原産国エチオピアで、貧困に苦しむ農家を救うため、ひとり奔走する男の活動を追うドキュメンタリー。私たちの日常にいつもあるコーヒー。しかしその原産国であるエチオピアでは、多くのコーヒー農家が貧困にあえいでいます。石油に注ぐ巨大市場と言われるコーヒーがなぜ貧困を生むのでしょうか? コーヒー農協連合会の代表者タデッセ・メスケラ氏は、1杯のコーヒーが消費者に辿り着くまでの道のりに潜む、不公正極まりない貿易システムを正そうと奔走します。貿易市場の闇に迫る切実な物語。何気なく飲んでいるコーヒーの見方がガラリと変わります。

 

 

10位:ディープ・ブルー スペシャル・エディション

ディープ・ブルー スペシャル・エディション [DVD]

・監督:アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット

・公開年:2003年

・上映時間:91分

《神秘的な海の美しさを驚異のスケールで綴る》

英国BBCが7年もの歳月をかけて撮り上げた壮大な海のドキュメンタリー。自然ドキュメンタリーブームのきっかけとなった作品です。自然ドキュメンタリー製作で世界中から高い評価を受けるイギリスBBCが、かつてないスケールのプロジェクトとして取り組んだ傑作。撮影にかかった歳月は4年半、ロケ地は世界各国200ヶ所。鰯の群れを巡るイルカとサメの攻防や、シャチに狙われるコククジラの親子、深海5000メートルの未知の水域に暮らす珍しい生物たちをとらえた映像など、これまで誰も観たことのない海の神秘に迫っています。

 

 

9位:マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して

マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して [DVD]

・監督:ナサニエル・カーン

・公開年:2003年

・上映時間:116分

《破天荒な巨匠の数奇な人生》

1974年3月、謎の死を遂げた現代建築の巨匠ルイス・カーンの数奇な人生を、映画監督となった息子ナサニエル・カーンが捉えます。1974年3月のある日、ニューヨークで一人の男性の遺体が発見されます。男性の名はルイス・カーン。世界を驚嘆させるような建築物を次々と創造し、今なお世界の建築家に影響を与え続ける巨匠でした。恐ろしいほど破天荒な生活を送ってきたカーン。その死の謎を解く旅は、最後にある真実にたどり着きます。第76回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネートほか、数々の映画祭で絶賛された傑作。

 

 

8位:監督失格

監督失格(特典DVD付2枚組) [Blu-ray]

・監督:平野勝之

・公開年:2011年

・上映時間:111分

《林由美香と林由美香を愛し続けた監督の記憶》

急逝した女優・林由美香の日常を、14年間にわたりひたむきに追い掛けます。監督は、林の元恋人でもある平野勝之。かつて恋人であった彼にしか撮ることの出来なかった、林の素顔を捉えています。2人がまだ恋愛関係であった1996年、共に東京から北海道への自転車旅行に挑戦します。最初の1週間はあまりにハードな旅路に林は毎日泣き続けていましたが、ついにひと月以上をかけて礼文島に到着します。泣き、笑い、髪を振り乱して怒る林の表情を捉え続けた旅の記録、2人の壮絶な喧嘩や日常、そして衝撃の事件。林の死後新たに撮影した映像とそれらで構成された、壮絶なプライベート・フィルムです。これほど熱量の高い愛情の記録は他にないかもしれません。

 

 

7位:ピアノマニア

ピアノマニア [DVD]

・監督:ロベルト・シビス、リリアン・フランク

・公開年:2009年

・上映時間:97分

《演奏家と調律師。「ピアノマニア」同士の情熱と仕事》

フランスの名ピアニスト、ピエール=ロラン・エマールが、バッハ晩年の未完の傑作「フーガの技法」を録音することになるところから始まります。演奏するピアノにはスタインウェイ社の逸品「245番」を選ぶエマール。彼のあらゆる要望に応えるため、スタインウェイ社の技術主任で調律師のシュテファン・クニュップファーがつきっきりで調律を施し続けます。世界の名だたる演奏家が信頼を寄せるシュテファンの丹念な仕事ぶり。本当にこれだけの映像ですが、その魂そのものとも言える仕事ぶりに、観客はいつしか前のめりで画面に張りついてしまいます。演奏家と調律師、「ピアノマニア」同士の妥協なき共同戦線はまさに全編圧巻です。

 

 

6位:Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち コレクターズ・エディション

Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち コレクターズ・エディション [DVD2枚組]

・監督:ヴィム・ヴェンダース

・公開年:2011年

・上映時間:104分

《急逝した天才ピナ・バウシュの世界とその軌跡をなぞる》

2009年に逝去したドイツの天才舞踊家であり振付け師のピナ・バウシュと彼女の手掛けた作品世界を、鬼才ヴィム・ヴェンダース監督が撮影したドキュメンタリー。ピナが生前から映画のために選んでいた「カフェ・ミュラー」「春の祭典」「フルムーン」「コンタクトホーフ」の4つの舞台、そして彼女が芸術監督を務めていたドイツ・ブッパタール舞踏団のダンサーたちが、街中や自然の中で繰り広げる幻想的なパフォーマンスを中心に構成。ピナの偉大な軌跡を丁寧になぞります。最新技術を駆使して撮影された一連のパフォーマンスは、ピナのダイナミックな作品世界を余すことなく伝える今までにない映像体験に仕上がっています。ぜひ味わってみてください。

 

 

5位:ゆきゆきて、神軍

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

・監督:原一男

・公開年:1987年

・上映時間:122分

《暴力と正義と狂気を写し取った究極のドキュメンタリー》

自らのたった1人の「神軍平等兵」と名乗るアナーキスト・奥崎謙三が、ニューギニア戦線で起きた疑惑の真相を探るべく、当時の上官を訪ね歩く姿を追います。1982年、兵庫県神戸市。ニューギニア戦の生き残りの奥崎謙三は、バッテリー商を営んでいます。ある日彼はニューギニアの所属部隊で、終戦後23日もたってから、「敵前逃亡」の罪で2人の兵士が射殺されたということを知ります。射殺された2人の遺族を連れ、処刑した上官5人を訪ね歩き、当時の状況を聴き出しますが、曖昧な証言をする彼らに業を煮やし、時に暴力も辞さない奥崎。その妄執的とも言える態度に周囲は戸惑いを隠せません。そしてついに奥崎は、処刑の責任者である古清水元中隊長と対決すべく家を訪ね真相を質しますが…。日本のドキュメンタリー史上最強と謳われる傑作です。

 

 

4位:ホドロフスキーのDUNE

ホドロフスキーのDUNE [DVD]

・監督:フランク・パビッチ

・公開年:2013年

・上映時間:90分

《どうしても観たくなる!幻のSF大作》

『エル・トポ』などでカルト的人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督が映画化に挑んだものの、実現に至らず失敗に終わった幻のSF大作「DUNE」。フランク・ハーバートの「デューン 砂の惑星」を原作に、サルバドール・ダリやミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ、メビウス、H・R・ギーガー、ピンク・フロイドなど非現実的なほど豪華なスタッフとキャストをそろえたにもかかわらず、撮影前に頓挫してしまいます。未公開だった同作の企画内容や、製作中止に追い込まれていった過程を、ホドロフスキー自身やプロデューサー、関係者へのインタビュー、膨大なデザインボードや資料などを使って克明に明かしていきます。幻の映画、どうしても観たくなってしまうほどの熱量です。

 

 

3位:A

A [DVD]

・監督:森達也

・公開年:1998年

・上映時間:135分

《オウム真理教の内部に迫る!》

オウム真理教の広報部副部長、「A」こと荒木浩を中心に、オウム事件以後の彼らを追いかけます。次々と逮捕される教団幹部、オウム関連裁判、宗教法人法による解散命令、破産宣告、青山本部立ち退き、上九一色村施設の解体、そして、破壊活動防止法適用の是非に関する国民的議論。それらの渦中にあるオウム真理教を、当時フリーのテレビディレクターであった森達也が、家庭用デジタルカメラを手に突撃取材を重ねていきます。一連の騒動をオウムの内側から記録した問題作。オウムのみならず、それを糾弾するマスコミや日本社会そのものにも果敢に切り込み問題提起をして見せた傑作でもあります。

 

 

2位:演劇1・2

演劇1・2 [DVD]

・監督:想田和弘

・公開年:2012年

・上映時間:「1」172分、「2」170分

《平田オリザという劇作家、その演技哲学を解く》

「選挙」「精神」の想田和弘監督が手がける観察映画第3弾。劇作家の平田オリザと平田が主宰する劇団・青年団を追います。平田オリザのポリシーである「現代口語演劇」。いわゆる舞台演劇の手法とは一線を画するその世界観をひも解くために、戯曲の執筆風景から、稽古、照明や舞台美術、搬入、劇団事務所の運営までにも密着。セリフの速度や間を秒単位で厳密に調整し、役者に執拗なまでに演技をつけていく様子から、平田の哲学や方法論、組織論までを解き明かしていきます。一度観れば、平田オリザの、ひいては青年団の演劇をぜひ直に観てみたいと思わせる内容。「1」「2」両方の視聴を強くお勧めします。

 

 

1位:THIS IS IT コレクターズ・エディション

THIS IS IT コレクターズ・エディション [DVD2枚組]

・監督:ケニー・オルテガ

・公開年:2009年

・上映時間:111分

《稀代のポップスター、マイケル・ジャクソンの最期を飾るステージ》

2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンが、同年夏にロンドンで開催するはずだった幻のコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとその舞台裏。数百時間に及んだ映像を、一本の映画に収めています。1か月後に迫ったロンドンでのコンサートの準備の最中に、突然この世を去った稀代のポップスター、マイケル・ジャクソン。彼は照明、美術、映像などステージに関わる全てに関して細部までこだわり抜いていました。その死の直前まで繰り返されていたパフォーマンスの猛特訓と、舞台裏で見せる素顔の映像に、バックダンサーたちやスタッフの思いも織り交ぜながら、ひとつの作品にまとめ上げられています。唯一無二のアーティストとして今なお世界中から愛されるマイケルの、最後のステージそのものにも代えられる大ヒット映画です。

 

《さらに映画を楽しむなら知っておきたい作品達》

驚きのラストが待ち受ける衝撃的なタイトルとは?騙される快感は鳥肌ものですよ。ラストに衝撃の大どんでん返しが待っている映画は、数ある映画作品の中でも特に人気が高いですよね。思いもよらない展開でストーリーをくつがえされたり、ドキッとさせられる瞬間が醍醐味の映画もチェックしてみて下さいね。

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元気がないときや、みんなで楽しく笑い合いたい時にぴったりなのがコメディー映画。コメディー映画でおなじみの俳優エディーマーフィーやベンスティラー、アダムサンドラーはもちろん、コメディーの女王であるキャメロンディアスの映画もランクインしています。

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社会派のイメージが強いドキュメンタリー映画。実は音楽や美術、感動の人間ドラマなどあらゆる「リアル」を切り取った内容のものが多く作られています。そのリアルさが故に、心揺さぶられる作品もたくさん。一度ドキュメンタリー映画の魅力にハマるとあれもこれもと観たくなるはず。まずは直感で「面白そう!」と思うものを選びましょう。あなたの映画ライフがもっと楽しいものになりますように。